ミナミマグロ

Thunnus maccoyii

体長は2mを超える。体は、紡錘形である。
胸鰭は短いがクロマグロよりもやや長く細い。
目もやや大きい。
アジ、イワシ、イカ、オキアミなどの小魚を捕食する。
クロマグロ、タイセイヨウクロマグロが主に
北半球に生息しているのに対して、ミナミマグロは、
南半球の温帯、亜寒帯域だけに生息する。
小離鰭という背鰭と尾鰭の間の細かい鰭がある。

マダイ

Pagrus major

体長は80~120cmほどで、体は、側扁平である。
タイ科の中では大型で、重量は10kgを超える。
小魚や、甲殻類 頭足類、貝類などを
丈夫な犬歯と臼歯で捕食する。
水深30mから200mの岩礁域や砂底に生息しており、
太平洋の日本各地の沿岸と北海道以南の日本海、
台湾や朝鮮半島沿岸、東シナ海、南シナ海に分布する。
寿命は20年〜40年ほどとされている。

マアジ

Trachurus japonicus

全長30cmほどで、稜鱗と呼ばれる側面にある。
硬い鱗が側線の全体にある。
体は紡錘形で少し側扁している。
食性は肉食で、動物プランクトン、甲殻類、
イカ、カタクチイワシなどの小魚を捕食する。
北西太平洋の固有種で、北海道から南シナ海、
朝鮮半島沿岸などに分布する。
中型・小型のものはサビキでよく釣れる。

ブリ

Seriola quinqueradiata

全長は1mほどで、体は少し側扁した紡錘形である。
肉食性で、甲殻類やイワシ類、アジ類、
イカ類から大型の魚まで広く捕食する。
生息域は、北海道〜九州南岸のオホーツク海、
太平洋、瀬戸内海、日本海、東シナ海などに分布する。
成長に応じて呼び名が変わる出世魚で、
モジャコ(稚魚)→ワカシ(20cm以上)
→イナダ(40cm以上)→ワラサ(60cm以上)
→ブリ(80cm以上)に変わる。

クサフグ

Takifugu niphobles

全長20cmほどの小型のフグである。
甲殻類、軟体動物、多毛類、魚類など
動物質のものは何でも食べる。
日本各地沿岸、八丈島、沖縄諸島に分布する。
鰓孔後方に大きな暗色斑がある。
砂底や砂泥底に多く見られ、砂の中によく潜りこむ。
内臓だけでなく筋肉や精巣にも毒がある。

スケトウダラ

Gadus chalcogrammus

最大で90cmほどになる。体はほぼ円筒形である。
オキアミや小型の魚類、軟体類を食べる動物食。
北海道全沿岸、青森県〜和歌山県白浜の太平洋沿岸、
青森県〜山口県の日本海沿岸、オホーツク海、
ベーリング海、北太平洋に分布し、
水深0~2,000mの表・中層域に棲む。
傷みやすく、ちくわ、かまぼこ、
はんぺんなど練り製品の材料に使われる。

チゴダラ

Physiculus japonicus

体長は40cm程度で、体は細長く、
前方は円筒状で尾部は側扁する。
小魚、甲殻類など食べる動物食性である。
函館以南の太平洋岸、東シナ海に分布する。
水深150~650mの岩礁域およびその周辺の
砂底域に生息するとされる。
腹部には発光器を備え、下顎には髭がある。

サケ

Oncorhynchus keta

体長は、5年で60~80cmになる。
北太平洋、日本海、ベーリング海、オホーツク海、
アラスカ湾全体、北極海に分布する。
春に孵化した稚魚は、河川を降り、北上する。
海で数年を過ごし成熟してくると南下して、
生まれた河川を目指し、秋に遡上する。
日本での遡上は、利根川、山口県以北の河川である。
身が赤いのはエビやカニを多く捕食し、
アスタキサンチンという色素が身に含まれているため。

キンメダイ

Beryx splendens

体長は、50cmを超える。体は平たく体高は高い。
動物食性でハダカイワシ類などの魚類や
イカ、エビ、アミ類などを捕食する。
大西洋、インド-南米北部より北の
東太平洋を除く太平洋に分布している。
体色は鮮やかな赤色。
網膜下にあるタペータムという層が
光を反射したときに眼が金色に輝く。
生息する深海では、この眼の性質で光を集める。

カワハギ

Stephanolepis cirrhifer

体長は、25cmほどである。
体は、著しく側扁し、体高は高い。
小型甲殻類やゴカイ類、貝類などを捕食する。
口が小さいため、ついばんだり、
吸い込むようにして食べる。
青森県~九州までの日本各地沿岸、東シナ海に分布する。
また、第1背びれは眼の後縁の上辺りにあり、
太くて短い棘状になっている。